月と海

戯言も書けば文学

言葉の矛盾

他人と比べられることを嫌がるくせに、気づいたら比べてる自分がいたり、

宇宙のことを考えたら細かいことなんて気にしないとか言っといて、答えの出ないことを頭の中でぐるぐる考えたり、

期待しないするだけ無駄とか言っといて、次のイベントが楽しみだったり何気ない一言で落胆したり、

 

矛盾だらけ。

 

でもふと思う。矛盾は、文字に起こしたり言葉にした瞬間起きる。そもそも矛盾という概念も人間が創り出した。自然界のあらゆる事象は起きている以上、当然ながら〝矛盾〟は無い。

 

社会の中で、組織に所属して仕事をする場合。または1つの物事、概念に対して、複数の人間が関わっている環境にいる場合。その場合は共通認識をより正確に行う必要があるから〝言葉〟を用いてコミュニケーションをとる。そのために〝矛盾〟が生じることもあるし、それを〝矛盾〟だと指摘されても、確かになと思う。

 

ただ私が私を表現するとき、過去と現在での発言が違っていたとしても、矛盾はない。そうなんだから、そう。あるがまま。矛盾に見えてしまうのは、言葉に起こした瞬間、流動的な感情が形となってそこに留まることになるから。共通認識できる概念になった瞬間、比べることができてしまうから。そしてそれは自分以外でも同じこと。

 

心に余裕がある時はそういう目線を保つことができるけど。視野が狭くなってしまう瞬間でも、それを忘れずにいたいね。